Bybit(バイビット)の口座開設前に知っておきたい、通貨や手数料まとめ

仮想通貨コラム
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海外仮想通貨取引所の候補として、Bybit(バイビット)での口座開設を検討されている方も多いのではないでしょうか。しかし海外仮想通貨取引所に関しては、国内仮想通貨取引所と比較して日本語での情報が少ないため、下調べを面倒に感じてしまうかもしれません。

そこで、この記事ではBybitで口座開設をする際に必要な情報をまとめて、わかりやすく解説します。Bybitの特徴や取扱い通貨、手数料のほか、具体的な口座開設方法もご紹介していきますので、ぜひ取引所選びの参考にしてください。

また、そもそも海外取引所を利用するメリットや選び方のポイントなどにつきましてはこちらの記事でも詳しく解説をしています。

目次

  1. Bybitとは?
  2. Bybitの特徴
    1. Bybitの取扱通貨一覧
    2. Bybitの手数料
  3. Bybitで口座開設に必要なもの、方法
    1. 口座開設に必要なもの一覧
    2. 口座開設手順
  4. Bybitの使い方
    1. 入金方法
    2. 出金方法
  5. まとめ

Bybitとは?

Bybitは、中東に位置するアラブ首長国連邦の首都ドバイにグローバル本社を構える大手仮想通貨取引所です。(2023年4月17日にドバイへ移転)

2018年の創業以来、世界の主要な仮想通貨取引所の一つとして成長を続け、2023年には全世界累計利用者数が1,500万人を突破しています。

また公式サイトによると、同取引所は情報セキュリティに関する国際規格であるISO27001:2013を取得しており、セキュリティの高さという面では相応の信頼性が確保されていると言えるでしょう。

日本語によるライブチャットなどのカスタマーサポートも充実しているため、日本人にとって非常に使いやすい海外取引所の一つと言えるでしょう。

ただし2023年3月31日には、無登録で日本居住者向けのサービスを提供しているとして日本の金融庁から警告を受けたことが報じられています。その後、同年4月10日にはBybitが本人確認(KYC)の強化を発表し、5月8日以降にサービスを利用するには本人確認(KYC)を完了していることが必須となりました。

その後も公式サイト・公式アプリともに日本語対応は継続されており、2023年8月28日現在においても日本居住者に対する利用制限は行われていませんが、日本で登録を受けずに金融商品取引業や暗号資産交換業を行うことは違法です。この点については取引をする前に必ず留意しておきましょう。

Bybitの特徴

Bybitは豊富な仮想通貨現物取引のほか、デリバティブ・コピートレード・NFTなど多様な投資商品・サービスを提供しており、これらを日本語対応で利用できる点が大きな特徴となっています。

特に取扱通貨に関しては、国内取引所と比較して圧倒的に豊富なラインアップを誇ります。
ここではBybitの取扱通貨や手数料について、具体的に見ていきましょう。
※2023年8月時点の情報です。

Bybitの取扱通貨一覧

2023年8月現在、Bybitでは約270種類以上の仮想通貨を取り扱っています。
主な取扱通貨は以下の通りです。

取り扱い通貨一覧

ビットコイン(BTC)イーサリアム(ETH)テザー(USDT)
バイナンスコイン (BNB)ドージコイン (DOGE)MXトークン(MX)
トロン(TRX)ソラナ (SOL)リップル(XRP)
イオス(EOS)カルダノエイダ(ADA)Avalanche(AVAX)

(Bybit公式サイトより抜粋して作成。テキストリンクをタップするとコインについての解説記事に遷移します。)

これらのほかにも、Bybitでしか取引できない通貨も豊富です。詳細については公式HPをご覧ください。

なお、海外の仮想通貨取引所のため、日本円では入金ができない点は注意が必要です。Bybitを利用する際には、仮想通貨を用いた入金が基本となります。(その他の方法については「入金方法」の項目にて説明します)事前に国内取引所で元手資金となる仮想通貨を準備してください。その後、購入した仮想通貨をBybitに入金する手順が必要です。

Bybitの手数料

Bybitの基本的な手数料は取引額に対して「0.1%」です。しかし、資産残高や過去30日間の取引高に基づいて決まる「VIPランク」に応じて、手数料が安くなる料金体系が採用されています。

VIP1以上のランクではMakerとTakerで手数料が異なるため、詳しくは以下の一覧表をご覧ください。

なお、Makerとは板に表示できる指値注文を出すこと、Takerは板に表示されている注文に沿って売買することを言い、どちらも約定時に手数料が発生します。

VIPランクの条件および現物取引手数料

bybit手数料

(Bybit公式サイトより抜粋して作成、2023年7月時点)

なお、VIPランクの条件である「資産残高」と「過去30日間の取引高」は、いずれか一方を満たすことで該当VIPランクに昇格することができます。ただし、Bybitが提供している多くのサービスの中でどの残高や取引がVIPランクのカウント対象になるのかについては、公式サイトで事前に確認するようにしましょう。

Bybitで口座開設に必要なもの、手順

それでは、Bybitで口座開設をする際に必要なものと、具体的な手順について見ていきましょう。

口座開設に必要なもの一覧

口座開設する際に必要なものは以下の通りです。

● 電話番号       
● メールアドレス       
● Google Authenticator(Android/iOSアプリあり)       
● 身分証明書(マイナンバーカード・運転免許証・パスポート)         
● 筆記用具       
● メモ用紙

Bybitではメールアドレスか携帯電話番号を使って口座開設をすることができます。
いずれの場合も認証コードを受信する必要があるため、SMSを受信できない電話番号は使えない点に注意が必要です。

Google Authenticatorは二段階認証のために必須ですので、あらかじめダウンロードしておきましょう。また、手順の中でバックアップ用のコードを控える必要がありますので、メモの用意もしておくとスムーズです。

口座開設手順

ここからは、具体的な口座開設手順について4つのSTEPに分けてご紹介します。

STEP1 メールアドレスまたは電話番号認証

まずは公式サイトを開きます。公式サイトが日本語で表示されていない場合は、画面右上のメニューから「日本語」を選択してください。

画面右上の「登録」ボタンを押すと、アカウント作成フォームが表示されます。
「Eメール登録」か「携帯番号登録」、またはGoogleアカウントやApple IDと連携して登録する方法がありますので、希望に応じて登録方法を選択するとよいでしょう。

「Eメール登録」か「携帯番号登録」を選択した場合は、メールアドレスまたは携帯電話番号および希望するパスワードを入力し、「アカウントを作成する」ボタンを押します。

受信した認証コードを画面に入力することで、ログインが可能な状態になります。

STEP2 二段階認証の設定

QRコードのスキャン作業があるため、スマートフォン以外のデバイスからのログインがおすすめです。

Bybitにログインできるようになったら、続いて二段階認証の設定を行う必要があります。

画面右上の注文ボタン横にあるアバタ(画像赤枠部分)ーから、「アカウント&セキュリティ」へと進みます。

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セキュリティ強化のリストの中に「Google認証」という項目がありますので、「設定」ボタンを押してください。

次の画面でGoogle認証用のQRコードとキーコードが表示されます。
キーコードは携帯電話を変更または紛失した際に必要となるコードですので、必ずメモをするなどして控えを保管しておくようにしましょう。

スマートフォンでGoogle Authenticatorアプリを起動し、右下の「+」アイコンをタップします。「QRコードをスキャン」をタップして、QRコードを読み取ります。

すると、Google Authenticatorに6桁のコードが表示されますので、Bybit側の画面にコードを入力して「確認」ボタンを押しましょう。

このコードは定期的に変更されます。今後Bybitへログインする都度、Google Authenticatorを起動して確認するようにしましょう。

STEP3 本人確認書類の提出

Bybitでは、本人確認の手順を済ませないと入金を行うことができません。

本人確認を行うためには、「アカウント&セキュリティ」へ進み、「本人確認(KYC)を行う」ボタンを押してください。

本人確認にはレベル1とレベル2がありますが、レベル1を満たすことで最低限の入出金や取引を行うことができます。

「Lv.1」と記載されたエリアの「本人確認(KYC)を行う」ボタンを押し、「身分証明書をPCからアップロードする」か「モバイルアプリから認証を行う」かのいずれかを選択しましょう。

以下は、「身分証明書をPCからアップロードする」を選択した場合の手順をご紹介します。

「発行国・地域」のプルダウンリストから該当国を選択します。日本の場合は「Japan」を選択しましょう。

続いて身分証明書の種類を選択し、「次へ」ボタンを押します。
表示された注意事項をよく読み、さらに「次へ」ボタンを押してください。

画面の表示に従って、PCに接続されたカメラで身分証明書を撮影しましょう。
なお、事前に撮影しておいたデータをアップロードすることも可能です。

STEP4 顔認証スキャンの実施

身分証明書の提出が完了したら、続いて顔認証スキャンの実施を行います。

ノートPCのカメラを使い、画面の指示に従って、自分の顔が枠内に入るように写真を撮影します。

なお、カメラ搭載のノートPCがない場合は、スマートフォンのモバイルアプリから認証を行う方法を選択することができます。

本人確認は通常1時間ほどで完了しますが、最大で48時間ほどかかる場合もあるとされています。もし48時間を超えても認証されない場合は、カスタマーサポートに問い合わせて状況を確認するとよいでしょう。

Bybitの使い方(入出金方法)

Bybitの使い方として、入金と出金の方法をそれぞれ紹介します。    

入金方法 

Bybitでは日本円を入金することができませんが、複数の便利な入金方法が用意されています。
代表的な方法について、それぞれ見ていきましょう。

仮想通貨入金

あらかじめ保有している仮想通貨を、Bybitの口座へ入金する方法です。
Bybitのメニューバーから「入金」へ進み、入金を行う通貨とネットワークを指定します。

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表示される入金先アドレスをコピーし、国内仮想通貨取引所の口座や自身のウォレットなどから送金をすることで、手持ちの仮想通貨をBybitへ入金することができます。

ワンクリック購入

クレジットカード(JCB、VISA、MasterCard)で仮想通貨を購入する方法です。

「入金」画面の左上に表示されている「ワンクリック購入」を選択することで利用することができます。

元手となる仮想通貨を持っていなくても、Bybitに仮想通貨を入金して仮想通貨取引を始めることができる機能であり、日本円での決済にも対応しています。

ただし、仮想通貨を日本円に戻す機能は提供されていませんので注意しましょう。

P2P取引

P2Pとは、ユーザー同士が直接取引して、仮想通貨と法定通貨を交換できるマーケットプレイスです。

「入金」画面の左上に表示されている「P2P」を選択することで利用することができます。

取引したい仮想通貨と法定通貨それぞれの銘柄と数量を指定して広告を出し、別のユーザーがその条件に応じることで取引が成立します。

日本円での支払いにも対応している他、支払い方法は国内銀行振込やLINEPay、PayPayなども指定できるため、日本人にも利用しやすいサービスとなっています。

ただし、あくまでも個人間の取引となるため、利用をする際には注意が必要です。

出金方法

続いて、Bybitから仮想通貨を出金する方法についても見ていきましょう。

仮想通貨出金

仮想通貨を出金するには、まず送金先のウォレットアドレスを確認する必要があります。

具体的なウォレットアドレスの確認方法はそれぞれの取引所やウォレットごとに異なりますが、ウォレットアドレスは非常に長い英数字の羅列ですので、クリップボードにコピーするなど、間違えないように注意しましょう。

続いて、Bybitの画面右上にある「資産」から「出金」を選び、資産概要のページを開きます。資産概要ページの画面では、「現物」の右側にあるボタンの中から出金を選びます。

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送金したい仮想通貨と送金先のウォレットアドレス、使用するネットワークを指定し、「提出」ボタンを押すことで仮想通貨を出金することができます。

なお、1日および1月あたりの出金限度額は、本人確認レベルとVIPランクに応じて変わります。詳しくはBybitの公式サイト上にある案内を見て、限度額を把握したうえで計画的に取引を行うようにしましょう。

まとめ

Bybitは上記で説明した通り、日本円に対応していないため外貨での取引となります。

円貨が分からなくても困らないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが海外取引所で得た利益も確定申告の対象となり、申告の際は取引を行った際の「時価」を用いる必要があります。それゆえ、その都度円貨でいくらだったのかをメモしておく必要があるのです。

これらの計算は1年間分の取引について行う必要があるため、取引量が多いほど管理が非常に煩雑となります。このような手間や負担を軽減するには、損益計算ツールの活用がおすすめです。

仮想通貨専門の損益計算ツール「クリプタクト」であれば、主要な法定通貨・仮想通貨の価格情報が1分単位で自動取得され、取引履歴に基づいて簡単に損益を算出することができます。さらに、「クリプタクト」はBybitとのAPI連携に対応しているため、一度設定をすれば取引履歴を都度ダウンロードする必要もありません。

無料で試せるプランもありますので、この機会にぜひ「クリプタクト」の利用をご検討してみてください。