
ビットコインを現金化したいと考えたとき、「どの取引所で売却すればいいのか」「銀行口座に入金されるまでどれくらいかかるのか」といった疑問を持つ方は少なくありません。
特に初めてビットコインを現金化する場合は、出金方法の違いや全体の流れ、そして税金の取り扱いについても事前に把握しておくことが重要です。
この記事では、ビットコインを現金化する際に押さえておきたいポイントと注意点について、わかりやすく解説していきます。
目次 |
ビットコインの現金化/換金における基本知識
まずは、ビットコインを現金化する際の所要時間やコストについて見ていきましょう。
ビットコインの現金化はどれくらい時間がかかる?
一般的に、国内の仮想通貨取引所でビットコインを売却すると取引所口座には即時に日本円残高が反映されます。
その後、日本円を銀行口座へ出金するまでの所要時間は、申請後すぐに反映される場合もあれば、1〜2営業日ほどかかるケースもあり、取引所や銀行によって異なります。
ビットコインを売却する際は事前に、利用する取引所の所要時間を確認しておきましょう。
ビットコインの現金化にかかる手数料はどれくらい?
ビットコインの現金化にかかる手数料は、利用する取引所や取引内容によって異なりますが、少額取引の場合は数百円程度に収まるケースが一般的です。
取引手数料は無料~0.1%前後に設定されている場合が多く、取引額に応じて手数料がかかります。一方、販売所形式では取引手数料に代わってスプレッド(購入価格と売却価格の差)が実質的なコストとなります。
また、日本円を銀行口座へ出金する際には数百円程度の出金手数料がかかるケースがあるため、事前に取引所の料金体系を確認しておくようにしましょう。
ビットコインを現金化/換金する3つの方法
ビットコインを現金化する方法には、主に次の3つの選択肢があります。
詳しく見ていきましょう。
仮想通貨(暗号資産)取引所で売却して現金化する
ビットコインを現金化する最も一般的な方法は、仮想通貨取引所でビットコインを売却し、日本円に換金する方法です。
bitFlyerやCoincheckなど国内の仮想通貨取引所であれば、銀行振込による日本円出金に対応しているケースが一般的です。あらかじめ自身の銀行口座を登録し、売却後に出金申請を行う流れとなります。
なお、取引所から日本円を出金する際は、所定の出金手数料がかかる場合が少なくありません。
出金手数料の水準や有無は取引所によって異なりますので、ビットコインを現金化する際はあらかじめ公式サイトなどで確認しておくようにしましょう。
仮想通貨ATMを利用して現金化する
仮想通貨ATMとは、設置された専用端末でビットコインの売却手続きを行い、その場で現金を受け取ることができるサービスです。
2026年2月時点で世界全体に約4万台近い仮想通貨ATMが設置されており、海外では一定の普及が進んでいます。
日本国内ではまだ設置台数は限定的ですが、株式会社ガイアによる端末が東京・大阪に設置されているほか、COINHUB株式会社が設置計画を公表しています。
ただし、手数料が取引所より高めに設定される場合もあるため、利用前に条件を確認することが大切です。
仮想通貨(暗号資産)対応のサービスやカードを利用する
近年では、ビットコインを銀行口座へ出金せずに活用する方法も増えています。
例えば、決済時に仮想通貨を自動で売却してVISAやMastercardなどの加盟店での支払いに充てることができるデビットカードが発行されているほか、ビットコインをギフトカードやポイントなどに交換できるサービスも展開されています。
これらは直接の現金出金ではないものの、ビットコインを現金の代わりのように使える点が特徴です。
ただし、こうしたサービスは現状では日本の金融庁に登録されていない海外事業者が提供しているケースが一般的です。利用の際は慎重に判断する必要があるでしょう。
ビットコインの現金化/換金におすすめの取引所
ビットコインの現金化がしやすい、主要な取引所について見ていきましょう。
(手数料等の水準は2026年2月末時点の情報に基づいています)
Coincheck
Coincheckは、操作画面がシンプルで初心者にも使いやすい国内取引所です。
ビットコインをはじめ仮想通貨の取扱銘柄数も豊富であり、ビットコインの取引手数料が無料である点などが特徴です。
国内の仮想通貨取引アプリの中でダウンロード数No.1を獲得するなど、多くのビットコインユーザーに支持されている取引所と言えるでしょう。
なお、日本円を出金する際は一度の出金につき407円の出金手数料が必要となります。
bitFlyer
bitFlyerは国内大手の仮想通貨取引所の一つで、特にビットコインの取引量の多さと安定した運営実績が特徴です。
ビットコインなどの仮想通貨を1円から購入できるうえ、Vポイントでビットコインを購入できるなどのユニークなサービスでも知られています。
日本円を出金する際は、金額や利用銀行に応じて一度につき220円〜770円の出金手数料がかかります。あらかじめ手数料の体系をよく確認しておくようにしましょう。
bitbank
bitbankはアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)の取引に強みを持つ国内取引所です。
取引所形式での売買が中心で、メイカー(注文を板に出す側)の手数料が低水準、あるいは一部銘柄でマイナスに設定されている点が特徴です。
一方、ビットコインの取引手数料は、メイカーが0%、テイカー(既存注文で約定する側)が0.1%と設定されています。
日本円の出金時には、金額に応じて550円〜770円の出金手数料が発生します。
SBI VCトレード
SBI VCトレードは、国内金融大手のSBIグループが運営する仮想通貨取引所です。
取引所形式における手数料水準が低い点が特徴で、メイカー(注文を板に出す側)の取引手数料はビットコインを含め一律でマイナス0.01%に設定されています。
また、日本円の出金手数料は無料となっており、取引方法によってはコストをかけずにビットコインを現金化できる可能性があります。
なお、テイカー(既存注文で約定する側)の取引手数料は0.05%が設定されています。
GMOコイン
GMOコインは、GMOインターネットグループが運営する国内取引所です。
取引所形式の手数料水準が低く、ビットコインにおけるメイカー(注文を板に出す側)の取引手数料はマイナス0.01%に設定されています。
日本円の出金手数料も原則無料となっているため、取引方法によってはコストをかけずにビットコインを現金化できる取引所の一つです。
なお、ビットコインにおけるテイカー(既存注文で約定する側)の取引手数料は0.05%となっています。
ビットコインを現金化/換金するタイミング
ビットコインは、どのようなタイミングで現金化するのが良いのでしょうか。
ここでは主なタイミングについてご紹介します。
利益が目標金額に達したタイミング
ビットコインを現金化するタイミングは、事前に設定した基準に基づいて冷静に判断することが重要です。
基準を設けないまま取引を行うと、急な値動きに際して感情に左右され、適切な判断が難しくなる可能性があるためです。
例えば「購入価格から〇%上昇したら売却する」「利益が〇万円に達したら一部を現金化する」といった具体的な目標を定めておくことで、価格変動に一喜一憂することなく対応しやすくなります。
相場が高騰しているタイミング
ビットコインの価格が高騰しているような局面では、現金化を検討する人が増える傾向があります。
含み益が大きく拡大している状態では、価格下落に対する不安が高まり、「一度利益を確定させたい」と考えるのは自然な反応です。
実際、過去の相場では急騰後に大きな調整局面へ移行した例も多く見られます。
必ずしもすべてを売却する必要はありませんが、高騰時に利益の一部を確定させることはその後のリスクを抑える選択肢の一つと言えるでしょう。
資金が必要になったタイミング
生活費の補填や急な支出、他の投資機会への資金移動など、現実的な資金需要が生じた場合もビットコインを現金化する一つのタイミングとなり得ます。
ただし、資金が必要になる時期が必ずしも売却に適した相場環境とは限りません。含み損の状態でやむを得ず売却することになれば、想定以上の損失につながる可能性もあるでしょう。
こうした状況を避けるためにも、ビットコインへ投資する際はあらかじめ綿密な資金計画を立て、あくまでも余剰資金の範囲内で行うことが基本です。
ビットコインを現金化/換金する手順
それでは、実際にビットコインを現金化する手順について見ていきましょう。
ビットコインを取引所へ送金する
ビットコインを現金化するためには、取引所の口座にビットコインを保管している必要があります。
外部のウォレットでビットコインを保管している場合は、あらかじめ取引所が指定する入金用のウォレットアドレス宛にビットコインを送金しておきましょう。
なお、ビットコインのウォレットアドレスは基本的に26~34桁の英数字からなっており、一文字でも間違えると正しく送金できないだけでなく、ビットコインを喪失する恐れもあります。
送金の際はアドレスに入力ミスがないか、慎重に確認するようにしましょう。
ビットコインを売却して日本円に換金する
取引所口座にビットコインが入金されたら、取引画面で売却注文を行います。
取引所方式の板取引では、指値注文(売却価格を指定する方法)や成行注文(その時点の市場価格で売却する方法)を選択して注文します。一方、販売所方式では、提示された売却価格を確認したうえで注文を行います。
通常、成行注文や販売所方式では注文後すぐに取引が約定します。
約定後は原則として取り消しができないため、価格や数量などの条件を十分に確認したうえで注文するようにしましょう。
日本円を銀行口座へ出金する
取引所の口座に日本円残高が反映されたら、あらかじめ登録した銀行口座へ出金申請を行います。
出金画面で金額を指定し、必要事項を確認のうえ手続きを進めましょう。
出金は即時に反映されるケースもありますが、銀行の営業日や受付時間によっては1~2営業日程度かかる場合もあります。
また、取引所によっては出金手数料が設定されているケースもあります。
事前に振込スケジュールや手数料体系を確認しておくようにしましょう。
ビットコインの現金化のポイント・注意点
ビットコインの現金化には、事前に押さえておきたい注意点があります。
詳しく見ていきましょう。
利益が20万円を超えると確定申告が必要になる
ビットコインの売却によって利益が生じた場合、その利益は原則として雑所得に区分されます。
会社員などの給与所得者の場合、年間の雑所得が20万円を超えると確定申告が必要となるケースがあります。年末調整とは別に、自身で税務署へ申告を行う必要があるのです。
申告が必要であるにもかかわらず手続きを怠った場合、延滞税や加算税などの追徴課税を課される可能性があります。
ビットコインを現金化する際は、事前に損益計算を行い、税務上の取り扱いをよく確認しておくことが重要です。
取引所ごとの価格や手数料の違いを確認する
同じタイミングで取引をしても、利用する取引所によって売却価格や取引手数料、出金手数料などが異なる場合があります。
特に販売所形式ではスプレッド(購入価格と売却価格の価格差)が実質的なコストとなるため、条件を比較せずに売却すると想定以上の負担になる可能性があります。
現金化を行う際は事前に売却価格や各種手数料を確認し、トータルコストを比較することで最適な条件で取引を行うことができることでしょう。
本人確認や二段階認証を事前に設定する
取引所で日本円を出金するためには、本人確認(KYC)の手続きが完了している必要があります。
本人確認が義務化される前に開設した口座を保有している場合であっても、ビットコインの売却や日本円の出金にあたって本人確認をする必要があります。
また、不正アクセス防止のために二段階認証を設定しておくことも重要です。
現金化を急ぐ場面で手続きが進まない事態を避けるためにも、事前にアカウント設定やセキュリティ対策を整えておくようにしましょう。
売却時の価格変動リスクに注意する
ビットコインは価格変動が大きく、注文から約定までのわずかな時間でも価格が変動する可能性があります。
特に成行注文では、その時点で取引板に並んでいる注文に沿って自動的に約定するため、注文数量が多い場合などには想定よりも低い価格で売却される可能性があります。
一方、指値注文では指定した価格条件に合致しない限り約定しないため、その間に相場が変動し、売却の機会を逃してしまう可能性もあります。
売却方法の違いを理解したうえで、取引目的に応じた注文方法を選択することが重要です。
金融庁登録の取引所を利用しルールを理解する
日本国内で仮想通貨取引所を運営する事業者は、金融庁への登録が義務付けられています。
登録業者は利用者保護やマネーロンダリング防止を目的とした管理体制など、一定の規制水準を満たす必要があり、日本の金融当局の監督下で運営されています。
一方で、海外に拠点を置く取引所の中には、こうした登録を受けないまま日本居住者向けにサービスを提供しているケースもあります。
こうしたサービスを利用する場合、国内法に基づく監督や投資家保護の対象とならない可能性がある点に留意が必要です。
ビットコインを現金化できない?考えられる原因
取引所でビットコインを売却できない、あるいは日本円を出金できない場合には、いくつかの原因が考えられます。
まず多いのは、取引所の本人確認(KYC)が未完了であるケースです。
本人確認が義務化される前に開設した口座でビットコインを長期保有していたケースなどでは、本人確認未済のため取引や出金制限がかかっている可能性があります。
また、取引所のセキュリティ強化に伴って二段階認証が必須化されたものの、まだ設定していない場合なども同様に制限がかかる可能性があります。
このほか、取引所の一時的なメンテナンスが行われている可能性も考えられます。
困った場合は取引所のサポート窓口などに連絡して、状況を確認すると良いでしょう。
まとめ
ビットコインの現金化そのものはそれほど難しい作業ではありませんが、現金化に伴う利益の税務上の取り扱いについては事前に確認しておくことが重要です。
特に大きな利益が発生した場合は、確定申告に向けて正確な損益計算が欠かせません。
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