Berachain(ベラチェーン)の使い方を画像付きで解説.webp

Berachain(ベラチェーン)は、2025年2月にメインネットを公開した新興のレイヤー1ブロックチェーンです。

新たなコンセンサスモデルやトークン設計など、従来のチェーンとは異なる点がいくつかあり、一部で注目されています。

この記事では、Berachainの基本的な仕組みを簡単に整理した上で、実際にどのように利用できるのか、その手順や方法を中心に紹介します。

目次

  1. Berachain(ベラチェーン)の基本情報
  2. Berachain(ベラチェーン)の使い方
  3. Berachain(ベラチェーン)の送金時の留意点
  4. Berachain(ベラチェーン)のブリッジのやり方
  5. Berascanの使い方・取引履歴の取得方法

Berachain(ベラチェーン)の基本情報

Berachain(ベラチェーン)は、イーサリアムと互換性をもつ(EVM互換の)新興レイヤー1ブロックチェーンで、2024年1月にテストネットを公開、2025年2月にメインネットをローンチしました。

本プロジェクトは、もともと「Bong Bears(ボン・ベアース)」というNFTコミュニティから始まり、当初はミーム的な色合いが強い存在として知られていました。

しかしその後、開発体制の整備や1億ドル超の資金調達を経て、プロジェクトの方向性は徐々にシリアスなものへと変化。現在は、レイヤー1チェーンとして実用性を備えた運用フェーズに入っています。

Berachain(ベラチェーン)の使い方

それでは、Berachain(ベラチェーン)の使い方について見ていきましょう。

Berachain(ベラチェーン)のネットワーク上では多数のトークンが発行されていますが、公式のネイティブトークンとしては次の3種類が展開されています。  
● BERA   
 ガス代(トランザクション手数料)などに使われるトークン

● BGT   
 譲渡不可のガバナンストークン&   
 コミュニティのガバナンス投票や報酬配分の基準となる

● HONEY    
 米ドルと価格連動するステーブルコイン   
 Berachain経済圏内での安定取引の実現が目的

中でもガス代(トランザクション手数料)として使われるBERAは、Berachain(ベラチェーン)を利用するうえで必要不可欠なトークンです。

ただし、2025年5月現在、国内仮想通貨取引所ではBERAの取り扱いがありません。

そのため、BERAを購入するにはBybitやBitgetなどBERAを取り扱う海外取引所の利用を検討する必要があるでしょう。

ここでは、国内取引所で購入した仮想通貨を使ったBERAの購入や、DApps(分散型アプリケーション)を利用するケースを例に使い方をご紹介します。

STEP1. 国内取引所で仮想通貨を購入し、海外取引所へ送金する

まずはじめに、お持ちの国内取引所口座を使って仮想通貨を購入します。  

購入する銘柄は、送金予定の海外取引所でも取り扱いがあり、かつ送金手数料の安い銘柄を選ぶと良いでしょう。

例えばXRPなどは送金手数料が安く、国内外で多くの取引所が取り扱っているため、取引所間の送金に使いやすい傾向があります。

ただし、送金の間にも価格は変動しているため、送金時点のボラティリティ(価格変動の激しさ)なども踏まえながら、柔軟に銘柄を選択することをおすすめします。

仮想通貨を購入したら、各取引所の手順に従って仮想通貨を海外取引所へ送金しましょう。

なお、BybitやBitgetの入金アドレスの表示方法については、関連記事で詳しく解説していますので、ぜひご参照ください。

STEP2. 海外取引所でBERAを購入し、ウォレットへ送金する

海外取引所への送金が完了したら、BERAの購入を始めましょう。

なお、BybitやBitgetなどの多くの海外取引所ではBERAはUSDTとのペアで取引されています。

送金した仮想通貨とBERAの直接ペアが無い場合は、一旦、BERAと取引できる仮想通貨に交換すると良いでしょう。(例:XRP ⇒ USDT)

BERAをUSDTで購入

準備ができたら、取引所でBERAを購入します。

最後にBERAを外部ウォレットに送金すれば、Berachain(ベラチェーン)を使う準備は完了です。  
(BitgetでBERAを購入し、Berachain(BERA)ネットワークで送金する例)

この際、ウォレットはMetamaskなど必ずBerachain(ベラチェーン)に対応しているものを用意し、必ず出金ネットワークにBerachain(ベラチェーン)を指定して送金するようにしましょう。

なお、MetaMaskの導入方法については関連記事でも詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

STEP3.ウォレットをDApps(分散型アプリケーション)に接続する

それでは実際にウォレットをBerachain(ベラチェーン)のDApps(分散型アプリケーション)に接続していきます。

代表的な例として、ここでは「BeraHub」に接続してみましょう。

まずはMetaMaskを導入したブラウザで「BeraHub」にアクセスし、画面右上の「Connect」をクリックします。

BeraHub画面

MetaMaskのネットワークがBerachain(ベラチェーン)以外に設定されている場合は、ボタンの表示が「Wrong network」に変わりますので、もう一度ボタンをクリックしましょう。

初回の場合はMetaMaskの画面が開き、「Berachainの追加」と表示されますので、「承認」ボタンをクリックします。

Berachain(ベラチェーン)の画面上にウォレットアドレスが表示され、MetaMaskの画面上に先ほど入金したBERAの残高が表示されていれば、初回の接続は完了です。

以降はConnectボタンをクリックするだけで接続できるようになります。

Berachain(ベラチェーン)の送金時の留意点

Berachain(ベラチェーン)はイーサリアムとの互換性(EVM互換)のあるブロックチェーンであるため、ウォレットアドレスはイーサリアムやPolygonなどと共通です。

ただし、Berachain(ベラチェーン)で送金されたトークンは、ウォレットのネットワーク設定をBerachain(ベラチェーン)に切り替えないと画面上に表示されない点に留意が必要です。

また、Berachain(ベラチェーン)には3種類のネイティブトークンが存在しますが、そのうちガス代(トランザクション手数料)に使われるのはBERAのみです。

ウォレットにBERAがないと、他のトークンの送金も含めてあらゆる取引ができなくなりますので、BERAの残高には常に注意しておきましょう。

Berachain(ベラチェーン)のブリッジのやり方

Berachain(ベラチェーン)では、ネイティブトークンとして提供されているBERA・BGT・HONEY以外にも、多数のトークンを取り扱うことができます。

例えば、ETHやUSDT、USDC、Wrapped BTCなどの他ネットワーク上のトークンを、Berachain(ベラチェーン)に移動して保管することが可能です。

こうしたネットワークを跨いだトークンの移動を「ブリッジ」といい、Berachain(ベラチェーン)公式プロダクトである「Token Bridge」から利用できます。 Berachain(ベラチェーン)へトークンをブリッジしたい場合は、公式サイトから「Token Bridge」を開き、ウォレットを接続しましょう。ブリッジしたいトークンの組み合わせを選択することでブリッジができます。

Berachainのブリッジのやり方

なお、Berachain上でトークンを交換したい場合は前述した「BeraHub」のSwap機能を利用すると良いでしょう

Berascanの使い方・取引履歴の取得方法

Berascanとは、Berachain(ベラチェーン)の取引履歴を閲覧することができるブロックチェーンエクスプローラーです。

Berachain(ベラチェーン)ウォレットへの入出金やスワップ・ブリッジ取引、その他のDApps(分散型アプリケーション)取引など、さまざまなトランザクションの記録を閲覧したり、ダウンロードしたりすることができます。

Berascanで取引履歴を閲覧したい場合は、Berascanのサイトを開き、画面上部の入力欄に閲覧したいウォレットアドレスを入力のうえ検索ボタン(虫眼鏡マーク)を押しましょう。

該当アドレスの詳細情報が表示されますので、ページをスクロールして「Transactions」ボタンを選択しましょう。

アドレスの取引履歴が表示されます。なお、一覧の右下にある「CSV Export」をクリックすることで、取引履歴をCSV形式のファイルでダウンロードすることも可能です。

berascanの使い方


Berascanのトップページと取引履歴画面のイメージ

なお、取引履歴は取引の種類ごとに分かれて表示されています。    
損益計算や確定申告の準備として利用する際は、必要な種類を漏らさずにダウンロードするようにしましょう。

Berascanの主な取引種類

● Transactions 
● Internal Transactions 
● Token Transfers(ERC-20) 
● NFT Transfers 
● Contract 
● Events 
● Assets 
● Produced Blocks

(該当する履歴がない場合は表示されません)

なお、Berachain(ベラチェーン)の取引に関する損益計算や確定申告を行いたい場合には、Berascanを使って手動で取引履歴を取得する方法もありますが、より効率的な方法として、仮想通貨の損益計算に特化した仮想通貨専門の損益計算ツール「クリプタクト」の利用がおすすめです。

「クリプタクト」を使えば、Berachainを含むさまざまなブロックチェーンに対応しており、ウォレットアドレスを同期するだけで入出金履歴を自動取得し、取引内容も自動で識別されます。そのため、マニュアル操作なしで税務上の損益計算まで完了できます。

さらに、他の仮想通貨取引とあわせて実現損益を自動で集計できるため、複数の取引所やブロックチェーンを利用している方でも、確定申告の準備にかかる手間を大幅に削減できます。

「クリプタクト」は無料プランですべての基本機能が利用可能ですので、ぜひこの機会にお試しください。