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【次は2024年】ビットコイン(BTC)の半減期とは?過去の影響や今後の展望を解説

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ビットコイン(BTC)には「半減期」があり、価格変動に影響を与えるとされています。しかし、半減期とはどういったものなのか、よくわからないという人も少なくないでしょう。次の半減期は2024年とされているため、それまでに半減期が価格に与える影響などを知っておく必要があるでしょう。 
この記事では、ビットコインの半減期の定義や半減期が価格に与える影響、今後の展望などについて解説します。

目次

  1. ビットコイン(BTC)の半減期とは?
  2. 過去の半減期がビットコイン(BTC)価格に与えた影響
  3. 2024年に半減期が到来!ビットコイン(BTC)価格はどうなる?
  4. ビットコイン(BTC)市場における今後の展望
  5. まとめ

ビットコイン(BTC)の半減期とは?

ビットコインの半減期とは、マイニングによる新規発行報酬が半分になる時点のことです。そもそも、マイニングとは「採掘」を意味し、マイナー(マイニングをする人)が自身のパソコンなどを使用して仮想通貨の取引に必要な計算処理に協力し、報酬として仮想通貨を得ることをいいます。

仮想通貨の種類により半減期のタイミングはが異なりますが、ビットコインでは約4年に一度のペースで訪れています。また、ビットコインは無制限に発行されるものではなく、2100万ビットコインが上限です。つまり、ビットコインのマイニングは4年に1度半減を続けていくと、て2140年に終了すると予測されています。

なお、ビットコインが開始された2009年の報酬は、1ブロックあたり50BTCでした。その後、2012年11月28日には25BTC、2016年7月9日に12.5BTC、2020年5月11日で6.25BTCと半減を続け、次回は2024年頃と予測されています。

半減期がある理由   

ビットコインに半減期があるのは、ビットコインの発行総量を抑えることで価格急落を避け、価格上昇の可能性をアップさせるためです。市場における需要以上のビットコインを発行してしまうと、価値が下がりインフレを引き起こす可能性があります。

ビットコインには中央銀行的なシステムが存在しないため、状況に応じて流通量のコントロールをすることが難しいです。そのため、あらかじめ発行量が徐々に減少するようなプログラムを組み、価値の下落リスクを抑えているのです。

過去の半減期がビットコイン(BTC)価格に与えた影響

過去の半減期では、半減期が過ぎるとビットコインの価格が上昇する傾向がありました。ただし、半減期を迎えてすぐに急激な価格上昇があったわけではありませんでした。

2012年11月に迎えた1回目の半減期では、2ヵ月経過してから徐々に価格が上昇し始め、4ヵ月後には約10倍の水準に達しています。続く2016年7月に迎えた2回目の半減期でもしばらく時間をおいてから価格が上昇し続け、その後の2017年12月にはビットコインバブルと呼ばれる最高値を記録しています。

そして直近に迎えた2020年5月の半減期では、一旦価格が下落した後に徐々に回復していき、2021年の仮想通貨バブル再来へと繋がっていきました。

このように、半減期になると価格が上昇してきた経緯があります。

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参考:ビットコイン(BTC)価格・チャート|TradingView

2024年に半減期が到来!ビットコイン(BTC)価格はどうなる?

過去3回の半減期のビットコインの価格変動から、2024年に到来するとされている半減期に価格はどのように変動するかを考えてみます。

これまでの半減期では、半減期前から徐々に価格変動が起きる傾向がありました。発行数が減少する前にビットコインを購入しようとする人や、ビットコインの値上がりを見据えてビットコインを購入する人が増えたことなどが要因と考えられます。

2024年の半減期の具体的なタイミングはいまだ未定ですが(2023年4月30日時点)、これまでの傾向から半減期直後は利益確定のために売り注文が多くなりやすいため、ビットコインの価格下落が起こる可能性があります。そして、その後は徐々に上昇していく傾向にあります。

ただし、ビットコインは半減期を迎えるごとに価格への影響は少なくなるという考えもあります。新規発行数量が半分に減少していけば、それに伴いマイナーの収益も減少していくためです。そのため、これまでの半減期よりも価格上昇幅は狭くなるとも考えられます。

さまざまな見解がされているため、今後のビットコインの価格変動や市場全体の動向などを定期的に確認する必要があるでしょう。

ビットコイン(BTC)市場における今後の展望

ビットコイン市場は、これからの技術開発や仮想通貨市場の拡大、法律の整備などにより今後さらに注目度が上がると予想されています。

たとえば、ビットコインは現時点において投資対象として取引されていることが多いですが、ショッピングの決済方法として活用されるようになるとユーザーが増えて需要が高まることが考えられます。また、現在注目されている「ビットコインETF」は、日本ではまだ承認されていませんが、今後承認されることになると興味を持つ投資家が増えるほか、潤沢な資金のある投資家の資金も流入する可能性もありビットコイン市場の発展が見込まれます。

ほかにも、ビットコインを含めた仮想通貨に対する法整備が進むと、これまで仮想通貨取引に躊躇していた人も安心して取引を始めることが想定されます。また、ビットコインが日本円や米ドルといったような法定通貨として認められると、より需要が増すことが考えられます。

まとめ

ビットコインは4年に1度半減期を迎え、その前後において価格が変動する可能性があります。こうした局面において、これまでは半減期前に価格が上昇し、半減期直後には一時下落するものの、その後は緩やかに上昇する傾向にありました。

しかし、半減期を迎えるたびに新規発行数量が半数になりマイナーの収益も減少していくことから、これまでのような価格変動があるかどうかは未知数です。  今後のビットコイン価格の変動を注視し取引のタイミングを図りましょう。  

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