仮想通貨で分散投資をするメリットは?分散投資の仕方の種類や注意点

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仮想通貨取引を含め、投資や資産運用を行う際の基本的な手法として「分散投資」が挙げられます。

一言で分散と言っても具体的にどのように分散したらいいのか、そもそも仮想通貨取引における分散とはどのようなものか、詳しいことまではよく分からないという方もいることでしょう。

そこでこの記事では、分散投資を行うメリットやデメリットとともに、実際に分散投資を行う際の方法やコツについてわかりやすく解説していきます。

複数の仮想通貨銘柄を効率的に管理する手法についてもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

  1. 仮想通貨の分散投資のメリット
  2. 仮想通貨の分散投資のデメリット
  3. 仮想通貨の2つの分散投資方法
  4. 仮想通貨の分散投資のコツ
  5. 仮想通貨の分散投資の注意点
  6. 分散投資の損益計算には「クリプタクト」の活用がおすすめ
  7. まとめ

仮想通貨の分散投資のメリット

株式投資や資産運用の世界では「卵は一つのカゴに盛るな」という投資格言があるほど、一般的な考え方として普及している分散投資ですが、仮想通貨において分散投資を行う場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。  
それぞれについて見ていきましょう。

仮想通貨の投資におけるリスクを軽減できる

まず第一に、投資対象銘柄を分散させることでリスクを分散、軽減する効果が期待できます。

一般的に仮想通貨は、株式や不動産などの資産と比べて値動きが激しい資産と言われています。これは「ボラティリティが大きい」と表現されることもあり、仮想通貨投資の魅力であると同時に、大きなリスクでもあります。

仮に一つの仮想通貨銘柄に集中して投資した場合、その銘柄の価格が暴落してしまうと自分の資産が大きく毀損してしまうことになります。

一方で複数の銘柄に分散投資をしておけば、特定の銘柄で損失が生じても、他の銘柄の利益で損失をカバーできる可能性が高まり、リスクを軽減することに繋がるのです。

このように想定されるリスクに備えておくことを、投資用語で「リスクヘッジ」と言います。リスクヘッジにはさまざまな方法がありますが、中でも分散投資は最もシンプルな方法の一つです。

また、分散の程度や対象銘柄を調整することで、自分のリスク許容度に応じたポートフォリオを構築することができます。比較的簡単にリスクコントロールを行うことができる点も、分散投資の大きなメリットと言えるでしょう。

自身のペースに合わせて売買ができる

分散投資を行うことで、自分のペースにあわせて売買ができるというメリットもあります。

一つの銘柄に集中してトレードする場合、売買タイミングを見極めるためには常にチャートをチェックして分析する必要があります。デイトレードのように市場に張り付いて行う短期取引は、時間的・体力的にも負担が大きいものです。

一方で、分散投資では個々の銘柄のタイミングよりも全体としてバランス良く資金を投入することに重きを置いているため、売買タイミングにあまり縛られることなく比較的自由な時間に取引ができます。

そのため、一般的に分散投資は長期的な投資と相性の良い投資方法とされているのです。

自分のペースでリスクを抑えながら行える分散投資は、仮想通貨取引の初心者のみならず、長期的に腰を据えて取引を行いたい投資経験者においてもおすすめの投資手法と言えるでしょう。

仮想通貨の分散投資のデメリット

前述のようにリスクの軽減などが期待できる分散投資ですが、一方でデメリットも存在します。  
それぞれについて見ていきましょう。

保有通貨の値動きが把握しづらい

分散投資を行う場合、複数の銘柄を保有することから、個々の銘柄の値動きを把握することが難しくなるというデメリットがあります。

短期取引で利益を狙うためには、チャートを分析して有利な取引タイミングを逃さないようにする必要がありますが、多くの銘柄に対して同時にそのような分析を行うことは非常に大変な作業となります。

もちろん、分散した多数の銘柄に対して短期取引を行っている投資家もいるかもしれませんが、時間的な拘束も含めて、あまり初心者向けの投資方法とは言えません。  

基本的に分散投資は、デイトレードのように短期的な取引でリターンを狙う投資スタイルには、あまり向いていない投資手法と考えてよいでしょう。

集中投資に比べリターンが小さい

分散投資はリスクを軽減する効果がある反面、大きな価格上昇が起きた際のリターンも集中投資の場合と比較して小さくなる傾向があります。

仮想通貨の相場は時として大幅な高騰が起きる場合がありますが、分散投資の場合は銘柄ごとの投資額が少なくなるため、特定の銘柄が高騰した場合の恩恵は小さくなってしまうのです。

なお集中投資とは、分散投資とは逆に厳選した銘柄に投資資金を集中する投資手法のことです。管理する銘柄が少なくなることで、値動きを追いやすく、売買チャンスを掴みやすいというメリットがあります。

分散投資はローリスク・ローリターン、集中投資はハイリスク・ハイリターンを目指す投資手法と捉えると分かりやすいでしょう。

仮想通貨の2つの分散投資方法

主な分散投資の戦略としては、次の2つがあります。それぞれ見ていきましょう。

①銘柄を分散する

分散投資と聞いた際に最もイメージしやすい方法は、投資対象の銘柄を分散させることでしょう。

テーマや仕組みを分けるなど、値動きが異なる複数の銘柄を購入することで、資産全体に対する価格変動リスクを分散させます。

例えば、仮想通貨の中でもNFTプロジェクトとの関連性が強いものや、AI技術と関係しているもの、DeFiなどの仕組みに依存しているものなど、銘柄によって価格変動に影響する要素が異なります。

銘柄を分散させる場合は、このように値動きに影響する要素も分散させることで、よりリスク分散効果が高まることが期待できるのです。

ただし、分散効果が高まるほど、その反面として大きなリターンも狙いにくくなります。ローリスク・ローリターンを目指したい際に向いている投資方法と言えるでしょう。

②投資するタイミングを分散する

分散投資には、投資対象銘柄を分散させるほかに、投資タイミングを分散させるという方法もあります。

資金を一度に投入するのではなく、あえてタイミングをずらしながら投入することで、高値の時は少なく買い、安値に時に多く買うことになり、長期的に見て価格変動リスクを抑えることに繋がるのです。

この方法は、投資の世界では「ドルコスト平均法」とも呼ばれる投資方法で、短期的な価格変動リスクを抑えながら、長期的な成長によるリターンを狙う方法として一般的です。

定期的な積立投資とも相性が良いため、まずは元手となる資産形成を行いたい際にも有効という特徴があります。

ただし、長期での投資を前提とした方法のため、短期でリターンを確保したい人にはあまり向いていません。じっくりと腰を据えて取り組む必要がある投資方法と言えるでしょう。

仮想通貨の分散投資のコツ

仮想通貨の分散投資を検討する際には、まずはポートフォリオの計画を立てることが重要です。

ポートフォリオとは保有する資産の組み合わせやバランスのことで、投資におけるリスク管理に幅広く活用されている手法です。

分散投資を行う際は、実際に銘柄を購入する前に全体としての投資額、そしてポートフォリオに組み込む銘柄や、銘柄毎の比率を決めましょう。

リスクとリターンのどちらを重視するかによって、組み込む銘柄や資金の配分も変わってきますので、この時点で自身のリスク許容度に応じたポートフォリオを設計することが大切です。

なお、一般的にはステーブルコインが最も低リスクであり、続いてビットコイン、時価総額の大きいアルトコイン、その他の草コインといった順でハイリスク・ハイリターンになる傾向があると考えられています。

このように自分のリスク許容度に応じたポートフォリオを作成し、ポートフォリオ管理ツールなどで保有する資産を可視化することで、仮想通貨投資のパフォーマンスを管理しやすくなります。

たとえば、仮想通貨の損益計算ツール「クリプタクト」を使うと以下のように保有資産が可視化されているため状態が一目でわかります。


クリプタクトのポートフォリオ画面(サンプル)

なお、価格変動によってバランスが崩れてきた場合は、値上がりした銘柄を売却し、値下がりしている銘柄を追加購入するなど、リバランスを行うことでポートフォリオをメンテナンスしていくことも忘れないようにしましょう。

また、メンテナンスの際には各銘柄の動向や将来性をチェックし、必要に応じて銘柄を入れ替えるなどの見直しをすることも重要です。

ポートフォリオの組み方や具体的な管理方法については、こちらの記事でも詳細に解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

仮想通貨の分散投資の注意点

リスクを抑えながらリターンを狙う手法として定番の分散投資ですが、注意点として税金の計算が複雑になりやすいという点が挙げられます。

通常、仮想通貨取引を通じての利益を得た場合は所得税や住民税が課されるため、税務署や自治体に対して税金の申告を行う必要があります。

この際、仮想通貨取引による利益に対しては、自分自身で全ての取引履歴を管理し、それぞれの銘柄の取引時点の時価に基づいて個々の取引の損益計算を行い、年間の総利益額を算出する必要があります。

国内の仮想通貨取引所であれば、年間取引報告書などの集計資料を提供してもらえる場合もありますが、税金の計算は取引所ごとではなく、仮想通貨の銘柄ごとに行わなければなりません。

そのため、複数の取引所で多数の銘柄に投資している場合は、それぞれの銘柄について各取引所での取引を合わせて損益計算を行う必要があるのです。

なお、損益計算の際には、移動平均法または総平均法と呼ばれる方法で算出した仮想通貨の取得原価を用いる必要があり、こうした計算を全ての取引履歴に対して手作業で行うことは非常に面倒であると誰しもが思うことでしょう。

特に分散投資を行っている場合は計算すべき仮想通貨の銘柄が増えるため、実際に分散投資を行う際はこのような税務処理の作業負担についても考慮に入れておく必要があります。

このような理由から、仮想通貨の分散投資を行っている人には、損益計算ツールを導入することで機械的に税金計算ができるように工夫している方が多いです。

個人の確定申告は通常、翌年の3月15日が期限となっていますが、仮想通貨の税金対策を効果的に行うためには、年内のうちに予想される損益を算出しておくことが理想的と言われています。

これは、年内に損益を把握しておくことで税金額の予想を立てることができ、必要に応じて年内に保有している仮想通貨の利益確定や損切りを行うことで、納税額を適切に調整することができる場合があるためです。

仮想通貨の損益計算をできるだけ負担をかけずに行いたい場合は、ぜひ損益計算ツールの導入を検討してみて下さい。

分散投資の損益計算には「クリプタクト」の活用がおすすめ

仮想通貨の損益計算を行う際には、仮想通貨専門の損益計算ツール「クリプタクト」の活用がおすすめです。

先述した通り、仮想通貨の税金は年間を通じて全ての取引の損益をまとめて算出する必要があります。

仮想通貨取引を行っている人は、複数の仮想通貨取引所を使い分けているケースが一般的ですが、そのような場合は各取引所を跨いでレートを確認する必要があり、取引所を横断した損益計算を手作業で行うのは非常に手間がかかる作業となります。

国内外の対応取引所数No.1の「クリプタクト」であれば、さまざまな取引所から取引履歴を簡単に取得することができるとともに、正確なレート情報を元に自動で取得原価や損益計算を行うことができます。


クリプタクトの取引所別ポートフォリオ画面

また、取引所ごとに支払った手数料なども自動で集計されるため、確定申告の際に必要経費として計上することで税額を抑える効果も期待できます。

対応している取引所

「クリプタクト」は国内外の仮想通貨取引所やウォレットサービスなどに幅広く対応しており、その数は90種類以上にも及びます。

代表的な国内および海外のサービスは次の通りです。


主な国内取引所の一例

bitbankやbitFlyerなど、主要な仮想通貨取引所30カ所に対応しています。(2023年10月11日時点)

仮想通貨と日本円を繋ぐ国内仮想通貨取引所・販売所は、多くの日本人投資家にとって身近で重要な存在です。「クリプタクト」は幅広い国内暗号資産交換業者からのデータ取込に対応することで、仮想通貨の税金計算をサポートしています。

 

主な海外取引所/ウォレットの一例


「クリプタクト」はバイナンスやCoinbaseなど、世界の仮想通貨取引所やウォレットサービスなど63カ所に対応しています。(2023年10月11日時点)

海外仮想通貨取引所は、国内仮想通貨取引所と比べて取り扱い銘柄が圧倒的に多い傾向があるため、日本人投資家の方の中でも活用されているケースが多くなっています。

特にDEX(分散型取引所)やセキュリティの高いオンラインウォレットサービスなどでは海外サービスの人気が高く、これらに幅広く対応することで仮想通貨を一元管理できる環境が提供されています。

ご自身が口座開設している取引所が対応しているかどうか、こちらからぜひ確認してみてください。

まとめ

一般的に仮想通貨取引はボラティリティが非常に大きいため、ハイリスク・ハイリターンの取引になってしまいがちです。

しかし、リスク分散を意識したポートフォリオを組み、計画的に長期投資を行うことで、初心者の方でもリスクを抑えながら長期的なリターンを狙えることが、分散投資の大きな強みであることがご理解いただけたことと思います。

なお、仮想通貨専門の損益計算ツール「クリプタクト」であれば、国内外の対応取引所数No.1のデータ取込機能と充実したポートフォリオ管理機能で、仮想通貨投資家の皆様の分散投資と税金計算を強力にサポートすることができます。

この他にも、ブロックチェーン上の取引履歴を直接取得する機能や、NFTなどにも対応できるカスタムファイル読み込み機能など、常に変化する仮想通貨関連のニーズに対応できる機能を多数ご用意し税理士・会計士などの専門家の方も多くご利用いただいています。ぜひ、この機会に利用をご検討ください。