2020.11.19|ニトリ(9843)2021年2月期2Q決算コメント

執筆:西村 麻美

株価
(2020/11/13)
時価総額 自己資本比率 ROE ROIC
21,250円 2.7兆円 81.6% 8.34% 17.02%
PER
(実績)
PER
(予想)
PBR 配当利回り EV / EBITDA
33.51倍 28.10倍 3.92倍 0.54% 14.6倍


2021年2月期第2四半期決算

売上高3,624億円(前年同期比12.7%増⤴
営業利益806億円(同45.0%増⤴)
上半期純利益497億円(同35.1%増⤴

緊急事態宣言解除後も巣籠需要が継続し、当初計画を大幅に上回る好決算だった。売上総利益増と販管費減により営業利益率が前年同期4.9pt増の22.2%となった。

アプリ会員限定でのポイントを追加付与するサービスの開始などにより、アプリ会員数が大きく伸長し、2020年2月末に525万人だったアプリ会員数は2020年8月末には720万人になった。店舗とECサイトの双方を柔軟に利用する顧客が増加し、2020年8月末時点で既存店売上高前年比率は114%、客単価は98.4%と少々低下したものの、客数は115.9%となった。

売上高の内訳は海外店を含む店舗売上が前期比109.7%の3,151億円、通販が同156.4%の353億円、法人リフォームが同99%の52億円、賃貸収入が同100.9%の36億円、その他が同111.1%の31億円だった。

ニトリが注視している主要KPIの22項目のうち19項目はクリアし、3項目は未達だった。

国内の出店状況は、13店舗増加し554店舗となり、海外は台湾で4店舗を出店した一方で、台湾で1店舗、中国で2店舗を閉店した結果、店舗数は台湾33店舗、米国2店舗、中国32店舗と合わせて67店舗となり、国内・海外の合計店舗数は621店舗となった。


2021年2月期予想

2021年2月期通期決算の会社計画は従前計画を据え置いた

2021年2月期通期決算の会社計画
売上高84億円(前年比0.4%増⤴
営業利益68億円(同2.8%減⤵)
当期利益42億円(同4.8%増⤴)

ニトリは島忠(8184)の株式を一株5,500円で株式公開買い付け(TOB)を提案し、その提案を島忠は受け入れたが、買収に必要な金額は2,300億円強になると思われる。2020年8月末時点で現預金が2,330億円あり、TOBに際して特に資金調達は必要がないと推測される。


アナリストによる投資スタンス

株価バリュエーションは予想PERが28.10倍、PBRが3.92倍、EV/EBITDAが14.6倍とPERベースでは割安になっている。アプリ会員増からの客数の伸びが今後も続くと予想され安定した業績の伸びが期待できる。


プロフィール

株式会社クリプタクト
マーケットアナリスト 西村 麻美

新卒でメリルリンチ証券東京支店入社後コーネル大学経営大学院にMBA留学。
卒業後東京に戻りHSBCアセットマネージメントにて日本株アナリスト、年金運用、アライアンスバーンスタイン東京支店にてプロダクト・マネージャーとして勤務後フリーランスのコンサルタントを経て現職。


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