2021.03.03|カプコン(9697)2021年3月期3Q決算コメント

カプコン(9697)2021年3月期3Q決算コメント / financialreport9697-fy2021-3q

執筆:西村 麻美

カプコンの株価情報

株価
(2021/02/22)
時価総額 自己資本比率 ROE ROIC
6,700円 7,230億円 81.2% 14.3% 13.5%
PER
(実績)
PER
(予想)
PBR 配当利回り EV / EBITDA
44.84倍 34.06倍 6.4倍 0.9% 20.1倍


2021年3月期第3四半期決算


カプコンの2021年3月期第三四半期決算(累計)の結果
売上高648億円(前年比22.6%増⤴
営業利益243億円(同32.2%増⤴
当期利益175億円(同34.1%増⤴

増収増益の好決算だった。4月に発売した「バイオハザード RE:3」(PC / PS4 /Xbox One)が堅調に推移し,前年度発売の「モンスターハンターワールド:アイスボーン」(PC / PS4)が続伸するなど,採算性の高いリピートタイトルが息長く売れた事、またパチスロ機の販売台数増などによる増収増益だった。ダウンロード販売比率は前年同期比3.2pt増の77.6%となった。この結果、営業利益率は同2.72pt増の37.58%となった。


セグメント別の内訳

■デジタルコンテンツ事業

売上高489億円
セグメント利益49億円

■アミューズメント施設事業

売上高70億円
セグメント利益8,600万円

■アミューズメント機器事業

売上高67億円
セグメント利益24億円

■その他事業

売上高21億円
セグメント利益8.6億円

デジタルコンテンツ事業は3Qは11本の新作タイトルを投入し、『バイオハザード RE:3』 は累計360万本を突破『モンスターハンターワールド:アイスボーン』 は累計720万本を突破した。また、2020年11月、『デビル メイ クライ 5 スペシャルエディション』を新型ゲーム機向けに投入した。

アミューズメント施設事業は既存店売上が対前年同期比72%と本格的な回復には至っていない。2020年11月20日、大阪心斎橋にアンテナショップ「CAPCOM STORE OSAKA」を新規オープンした。

アミューズメント機器事業は主力IPを活用した新機種の投入により増収増益だった。パチスロ機『モンスターハンター:ワールド』2020年11月から稼働を開始した。また、パチスロ機の販売台数は2機種、2万1,000台だった。

その他事業はライセンスは概ね前年並みで推移し、eスポーツはコロナ下での大会オンライン化に伴いコスト減となり減収増益だった。セグメント利益率は前年同期の14.6%から大幅に改善し、39.7%となった。ハリウッド映画「モンスターハンター」、2020年12月より海外を皮切りに順次公開となり、eスポーツリーグ「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2020」を2020年9月から11月にかけてオンラインで実施した。


2021年3月期予想

2021年3月期通期の業績予想を1月下旬に上方修正した。期初予想よりも売上高を70億円、営業利益を50億円増、当期利益を30億円増とした。修正後の通期予想は以下の通り。

売上高920億円(前年比12.8%増
営業利益305億円(同33.6%増
当期利益210億円(同31.7%増

今期は新作タイトル数がわずか14本と前期の35本の半分以下にとどまる事、また3月まで大型タイトルの投入がない事は既に第二四半期決算発表時から分かっていたために決算発表後は株価に影響はあまりなかった。


アナリストによる投資スタンス

株価バリュエーションは予想PERが34.06倍、PBRが6.4倍、EV/EBITDAが20.1倍とスクエアエニックス同様に任天堂と比較して割高に感じる。


カプコンに関する投資アイデア

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プロフィール

株式会社クリプタクト
マーケットアナリスト 西村 麻美

新卒でメリルリンチ証券東京支店入社後コーネル大学経営大学院にMBA留学。
卒業後東京に戻りHSBCアセットマネージメントにて日本株アナリスト、年金運用、アライアンスバーンスタイン東京支店にてプロダクト・マネージャーとして勤務後フリーランスのコンサルタントを経て現職。



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