2020.11.19|カプコン(9697)2021年3月期2Q決算コメント

執筆:西村 麻美

株価
(2020/11/13)
時価総額 自己資本比率 ROE ROIC
5,240円 5,593億円 79.8% 11.90% 11.83%
PER
(実績)
PER
(予想)
PBR 配当利回り EV / EBITDA
35.0倍 31.07倍 5.11倍 0.95% 17.3倍


2021年3月期第2四半期決算

売上高420億円(前年同期比12.8%増⤴
営業利益178億円(同27.7%増⤴)
上半期純利益129億円(同32.0%増⤴

増収増益の好決算だった。4月に発売した新作タイトル『バイオハザード RE:3』(PS4、Xbox One、PC用)が堅調に推移するとともに、前期に発売した『モンスターハンターワールド:アイスボーン』(PS4、Xbox One、PC用)が続伸するなど、採算性の高いリピートタイトルが引き続き売れた事、またダウンロード販売比率がさらに上昇した事により利益増だった。ダウンロード販売比率は前年同期比4.63pt増の77.25%となった。この結果、営業利益率は同4.93pt増の42.47%となった。

事業別の内訳
デジタルコンテンツ事業売上高353億円
セグメント利益198億円
アミューズメント施設事業売上高40億円
セグメント利益▲2億6,200万円
アミューズメント機器事業売上高13億円
セグメント利益1,800万円
その他事業売上高13億円
セグメント利益5億5,200万円

デジタルコンテンツ事業は2Qは7本の新作タイトルを投入し、『バイオハザード RE:3』 は300万本を突破、『バイオハザード RE:2』、 『バイオハザード7 レジデント イービル』等旧作も順調に進捗し、『モンスターハンター:ワールド』 は累計1,640万本を突破した。

アミューズメント施設事業は1Qは緊急事態宣言を受け休業したために赤字だったが、6月より全店営業を再開し、2Q単体では黒字を達成した。

アミューズメント機器事業は新機種投入により増収だったが、セグメント利益は前年同期比並みにとどまった。

その他事業はオリジナルアニメシリーズ「ドラゴンズドグマ」が9月からNetflixで全世界配信、手塚プロダクションとの初のコラボ展「CAPCOM vs. 手塚治虫CHARACTERS」を発表、eスポーツリーグ戦「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2020」を9月にオンラインで開幕した。


2021年3月期予想

2021年3月期通期は従前見通しを据え置いた。

2021年3月期通期決算の会社計画
売上高850億円(前年比4.2%増⤴
営業利益255億円(同11.7%増⤴)
当期利益180億円(同11.1%増⤴)

決算発表後に今期は新作タイトル数がわずか14本と前期の35本の半分以下にとどまる事、また来年3月まで大型タイトルの投入がない事から株価は5%近く売られた。決算発表前に6,000円越えだった株価は一時4,000円台後半まで売られたが、反転し5,000円台前半まで戻した。


アナリストによる投資スタンス

株価バリュエーションは予想PERが31.07倍、PBRが5.11倍、EV/EBITDAが17.3倍とファンダメンタルが弱含みにかかわらず割高に感じる。


プロフィール

株式会社クリプタクト
マーケットアナリスト 西村 麻美

新卒でメリルリンチ証券東京支店入社後コーネル大学経営大学院にMBA留学。
卒業後東京に戻りHSBCアセットマネージメントにて日本株アナリスト、年金運用、アライアンスバーンスタイン東京支店にてプロダクト・マネージャーとして勤務後フリーランスのコンサルタントを経て現職。


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