2020.08.17|マネックスグループ(8698)業種:証券業 2021年3月期1Q決算コメント

決算ハイライトマネックス / Settlement highlights of MANEX
執筆:西村 麻美
株価
(2020/8/13)
時価総額 自己資本比率 ROE ROIC
248円 642億円 7.0% 3.88% N/A
PER
(実績)
PER
(予想)
PBR 配当利回り EV/EBITDA
21.39倍 N/A 0.82倍 N/A 7.8倍

マネックスグループ株式会社2021年3月期 第1四半期決算短信はこちら


2021年3月期第1四半期 決算分析

■2021年3月期第1四半期決算
営業収益 142億円 (前年比8.5%増⤴
税引前利益19億円 (同66.5%増⤴
四半期純利益 14億円 (同67.9%増⤴

増収増益の好決算だった。

株式市場の上昇とともに委託手数料は日本、米国ともに増加し、前年同期比48.7%増の85億円となった。トレーディング損益は暗号資産取引の減少した事により同22.6%減の17億円となった。金融収益は米国事業で受取利息が減少したために同24.2%減の37億円となった。

マネックス証券では株式等の1営業日平均委託売買代金は前年同期比72.5%増の845億円となり、受入手数料は同54.1%増の42億円となった。一方信用取引残高は増加したものの、平均貸出金利の低下により金融収益は同11.2%減の19億円となった。また、FX取引金額は増加したものの収益率の低下によりトレーディング損益は同6%減の10億円となった。セグメント利益は同151.1%増の11億円となった。

米国での事業はTradeStation Securitiesがメインだが、ボラティリティの上昇により1営業日当たりの取引件数が過去最高件数を更新した結果、委託手数料は米ドルベースで前年同期比31.4%増加し、円換算で41億円となった。金融収益は短期金利の低下による受取利息の減少により米ドルベースで39.9%減少し、円換算で15億円となった。販管費は広告宣伝費や株式取引増加による支払い手数料の増加により同9.8%増加し、セグメント利益は同15.3%減の5億2500万円となった。

アジア・パシフィックでの事業は香港のMonex Boom SecuritiesとオーストラリアのMonex Securities Australiaから構成されているが、両社で株式委託売買代金が増加した事から受入手数料は前年同期比122.2%増の2億円となった。しかし金融収益が同43%減となり、営業収益は同58.8%増の3億2600万円となった。また、中国本土で事業展開するジョイントベンチャーからの持分法による投資利益が同24.1%増加の1200万円となった。以上の結果セグメント損益は黒字化し、6600万円となった。

クリプトアセット事業はコインチェックで構成されているが、暗号資産の取引高の減少及び収益率の低下からトレーディング損益は前年同期比37.9%減の7億4500万円となり、受入手数料は同6%減の7000万円、営業収益は同36.1%減の8億1500万円となった。一方販管費は人件費や事務委託費の減少により改善し、セグメント損益は同28.1%減の1億200万円となった。

投資事業セグメントはマネックスベンチャーズ株式会社とMV1号投資事業有限責任組合で構成されているが、保有銘柄の評価額上昇により金融収益が大幅増となり営業収益は1億6900万円となった。販管費は事務委託費の増加したものの、セグメント損益は黒字化し、1億5000万円となった。


2021年3月期予想

2021年3月期の業績予想は、経済環境や相場環境の影響を受け業績予想が困難な為に業績予想は開示していない。


アナリストによる投資スタンス

決算発表後に株価は上昇基調だが、株価バリュエーションはPBR0.82倍、EV/EBITDAが7.8倍と他の証券会社同様に割安である。


過去のマネックスグループの決算ハイライト

・2020年3月期


プロフィール

マーケットアナリスト西村麻実 / Market analyst Mami Nishimura
株式会社クリプタクト
マーケットアナリスト 西村 麻美

新卒でメリルリンチ証券東京支店入社後コーネル大学経営大学院にMBA留学。 卒業後東京に戻りHSBCアセットマネージメントにて日本株アナリスト、年金運用、アライアンスバーンスタイン東京支店にてプロダクト・マネージャーとして勤務後フリーランスのコンサルタントを経て現職。


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