2020.08.24|東京センチュリー(8439)業種:その他金融業 2021年3月期1Q決算コメント

決算ハイライト東京センチュリー / Settlement highlights of Tokyo Century

執筆:西村 麻美

東京センチュリーの会社概要などは銘柄ピックアップでご紹介しています。

株価
(2020/8/20)
時価総額 自己資本比率 ROE ROIC
5,710円 7,024億円 9.9% 11.48% 1.2%
PER
(実績)
PER
(予想)
PBR 配当利回り EV/EBITDA
10.87倍 15.46倍 1.24倍 2.38% 66.07倍

東京センチュリー株式会社2021年3月期 第1四半期決算短信はこちら


2021年3月期第1四半期 決算分析

■2021年3月期第1四半期決算
売上高3,070億円(前年比14.8%増⤴
営業利益248億円(同17.9%増⤴
四半期純利益150億円(同9.2%増⤴

増収増益決算だった。

増収増益の要因は2019年に12月に連結子会社化したAviation Capital Group (AGC)の業績が反映された事による。

■セグメント別の経常利益およびROA

 ○国内リース事業分野

経常利益 68億円 (前年比4億円減⤵
ROA 1.9% (同0.2%減⤵

 ○国内事業オート分野

経常利益 34億円 (前年比9億円減⤵
ROA 2.1% (同0.7%減⤵

 ○スペシャルティ事業分野

経常利益 152億円 (前年比40億円増⤴
ROA 2.8% (同1.2%減⤵

 ○国際事業分野

経常利益 31億円 (前年比1億円減⤵
ROA 2.5% (前年同期2.5%

ROAの低下は国際事業分野を除き、セグメント資産残高が前年同期比で増加している事による。また、AGCの連結化によりグローバル資産が約1兆円増加した。


2021年3月期予想

■2021年3月期の会社発表の業績予想
売上高1兆2,000億円(前年比2.9%増⤴
営業利益700億円(同20.8%減⤵
当期利益450億円(同20.1%減⤵

第二四半期よりNTTとの合弁会社NTT・TCリースの税引後純利益の50%を持分法による投資利益として計上する予定である。

ACGの財務安定化として、

  • ・2020年10月償還予定の社債6億USD(7.12%)の内、2億USDを買入償還(2020年6月)
  • ・2020年~2021年の社債償還対応も含めて社債10億USD(5.5%)を新たに発行(2020年7月)
  • ・TCと6億USDのクレジットライン契約を締結、借入空枠は17億USDに拡大(2020年6月)
  • ・1300億円のハイブリッド社債(劣後特約付き)を発行し、低コストでの調達を実現(2020年7月)(利率は1000億円は年1.38%、300億円は年1.66%)


アナリストによる投資スタンス

8月5日の決算発表後に通期の減益が嫌気され株価は一時下落したが、また元の水準に戻っている。 株価バリュエーションは予想PERが15.46倍、PBRが1.24倍、EV/EBITDAが66.07倍となっている。 EV/EBITDAが割高なのは借入が大きいためだが、PER、PBRベースでは割安になっている。NTTとの協業で長期的な利益成長のストーリーは不変であるので長期的には買い場であると判断する。


プロフィール

株式会社クリプタクト
マーケットアナリスト 西村 麻美

新卒でメリルリンチ証券東京支店入社後コーネル大学経営大学院にMBA留学。
卒業後東京に戻りHSBCアセットマネージメントにて日本株アナリスト、年金運用、アライアンスバーンスタイン東京支店にてプロダクト・マネージャーとして勤務後フリーランスのコンサルタントを経て現職。


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