2020.08.20|村田製作所(6981)業種:電気機器 2021年3月期1Q決算コメント

決算ハイライト村田製作所 / Settlement highlights of Murata Seisakujo

執筆:西村 麻美

株価
(2020/8/18)
時価総額 自己資本比率 ROE ROIC
6,625円 4.4兆円 75.8% 11.10% 9.3%
PER
(実績)
PER
(予想)
PBR 配当利回り EV/EBITDA
23.16倍 28.27倍 2.49倍 1.66% 12.3倍

株式会社村田製作所2021年3月期 第1四半期決算短信はこちら


2021年3月期第1四半期 決算分析

■2021年3月期第1四半期決算
売上高 3,267億円 (前年比8.6%減⤵
営業利益513億円 (同17.9%減⤵
四半期損益395億円 (同15.5%減⤵

減収減益決算だった。

主力製品の積層セラミックコンデンサが基地局向けやPC向けで堅調だったものの、消費者心理の冷え込みによりカーエレクトロニクス向けやスマートフォン向けの需要が大きく落ち込んだ。 また、樹脂多層基板やリチウムイオン二次電池がスマートフォン向けで大きく減少した。

利益については、コストダウン努力はあったものの、製品価格の下落や為替変動の影響があり、利益は二桁減少となった。営業利益率は1.8pt低下し、15.7%となった。期中の平均為替レートは対米ドルが107.62円(前年同期に比べて2円28銭の円高)、対ユーロが118円47銭(同5円2銭の円高)だった。

第一四半期末の受注残高は2,075億円で直前四半期末比で327億円の減少(13.6%減)となった。2020年3月期末でコロナ禍から顧客が部品在庫を確保のために発注を増やした反動による減少となった。

第一四半期は減益決算ではあったが、キャッシュフローベースでは設備投資額の減少により104億円改善し、フリーキャッシュフローは104億円改善し、▲12億円となった。世界的な経済の落ち込みのために手元流動性を高め、第一四半期末時点で現預金は前年同期比550億円増加の2,882億円となった。


2021年3月期予想

■2021年3月期の会社発表の業績予想
売上高1.43兆円(前年比6.8%減⤵
営業利益2,100億円(同17.1%減⤵
当期利益1,500億円(同18.0%減⤵

前提となる市場の見方に関しては、ダウンサイドは基地局台数の下ぶれ自動車市場の回復スピードの鈍化。対象製品はコンデンサ、リチウムイオン二次電池、センサなど。アップサイドはリモートワーク、オンライン教育を背景としたタブレット、PCの台数の増加。対象商品はコネクティビティモジュール、コンデンサなど。


アナリストによる投資スタンス

株価は7月31日の決算発表後にあまり大きく動かなかった。4月時点で2021年3月期の減益予想を公表しており、1Q決算を受けて計画の変更を行っていないために既に株価に織り込み済みという印象がある。株価バリュエーションは予想PERが28.26倍、PBRが2.49倍、EV/EBITDAが12.3倍となっている。


過去の村田製作所の決算ハイライト

・2020年3月期


プロフィール

株式会社クリプタクト
マーケットアナリスト 西村 麻美

新卒でメリルリンチ証券東京支店入社後コーネル大学経営大学院にMBA留学。
卒業後東京に戻りHSBCアセットマネージメントにて日本株アナリスト、年金運用、アライアンスバーンスタイン東京支店にてプロダクト・マネージャーとして勤務後フリーランスのコンサルタントを経て現職。


当社は、本記事の内容につき、その正確性や完全性について意見を表明し、また保証するものではございません。記載した情報、予想および判断は有価証券の購入、売却、デリバティブ取引、その他の取引を推奨し、勧誘するものではございません。過去の実績や予想・意見は、将来の結果を保証するものではございません。
提供する情報等は作成時現在のものであり、今後予告なしに変更または削除されることがございます。当社は本記事の内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようお願いいたします。
本記事の内容に関する一切の権利は当社に帰属し、当社の事前の書面による了承なしに転用・複製・配布することはできません。

関連記事

Related Posts

<< 一覧表示に戻る