2021.08.31|BASE(4477)2021年12月期第2四半期決算コメント

BASE(4477)2021年12月期第2四半期決算コメント / financialreport4477-fy2021-2q

執筆:西村 麻美

BASEの株価情報


【銘柄注目ポイント!】

中小事業者向けのECプラットフォームで圧倒的な強さ。


株価
(2021/8/19)
時価総額 自己資本比率 ROE ROIC
1,095円 1,210億円 55.9% N/A N/A
PER
(実績)
PER
(予想)
PBR 配当利回り EV / EBITDA
42倍 N/A 7.59倍 N/A N/A


2021年12月期第2四半期決算

売上高46億8.400万円(前年同期比27.2%増
営業利益▲2億7,000万円(同赤字転落
四半期純利益▲2億4,600万円(同赤字転落)

連結GMV(流通総額)はPAY事業の大幅な成長により過去最高額の415億円となった。BASE事業の月間売店数は前四半期比でプラス4,000ショップと大幅に成長した。累計ショップ開設数は2021年5月に150万ショップを突破した。

セグメント別の内訳は以下の通りである。

BASE事業

売上高40億2,700万円(前年同期比22.9%増)
セグメント損益▲1億400万円(前年同期は7億7,400万円)
GMV 539億円 (注文ベース、前年同期比23.6%増)
503億円 (決済ベース、同30.3%増)

PAY事業

売上高6億3,900万円(前年同期比63.0%増)
セグメント損益▲3,500万円(前年同期▲5,200万円)
GMV243億円(前年同期比63.6%)

その他事業(YELL BANK等)

売上高1,700万円(前年同期比31.7%増)
セグメント損益▲3,400万円(前年同期▲2,400万円)

BASE事業では、月間売店数の大幅な成長により前四半期比では増加に転換した。月間売店数は新規ショップの開設及び既存ショップの継続利用により、同4,000ショップ増と大きく成長した。COVID-19の影響で巣籠特需が顕著であった前年同四半期比ではGMV、売上高及び売上総利益は減少した。期初の計画通り、BASE事業の持続的な成長を目的としたTV CMを中心としたプロモーションや人材採用(人員は前年同期比45名増)等への先行投資により、販管費が前年同四半期比71.3%増の16億5,800万円となり、営業段階では赤字に転落した。テイクレートは、主に購入者手数料の減少により前四半期比で0.2pt低下の7.9%となった。

PAY事業は既存加盟店の継続的な成長により、GMVは前年同四半期比71.9%増、売上高は同70.4%増、売上総利益は同63.1%増と大きく成長した。

2021年4月1日に1:5の株式分割を実施し投資単位を引き下げたことにより個人投資家が増加し、株主数が大幅に増加した。


2021年12月期予想

2021年12月期通期の予想は従前予想を据え置いた。

売上高97.5~105億円(前期比17.6~27.1%増
売上総利益56~61億円(同12.5~22.6%増
販管費70億円(同68.2%増)
営業利益▲14~▲9.3億円
当期利益▲14~▲9.3億円

2021年12月期に関しては引き続きBASE事業はロングテール市場で中小事業者向けに注力する方針。ストアフロント型EC市場において、個人及びSMBを対象とするロングテール市場は、大規模なショップを対象とする市場と比べ、より高いGMV成長率やテイクレートを期待できる市場であり、BASEはこのロングテール市場において、国内最大のシェアを占めている。

短期的な利益ではなく、中長期の利益成長を目指していくための先行投資、特に更なる認知度向上と新規ショップ獲得のための広告宣伝を強化する予定でいる。また、サービス拡大のためにプロダクト人員の採用増も予定している。先行投資は規律を持って実行し、営業損益(プロモーション費除く)の黒字は確保の予定。また、中長期の成長に向けた戦略的な出資やM&Aを検討している。


アナリストによる投資スタンス

2021年8月5日の決算発表以来下げ基調であり、昨日(2021/8/18)は株価が1,000円を割り込む場面があった。7月初旬以降マザーズ指数は下げており、先行投資の為に営業赤字の銘柄は売られる傾向にある。株価バリュエーションは2021年12月期に関しては赤字予想のために予想PER、EV/EBITDAの算出はできないが、PBRは7.59倍と以前よりは下がったものの割高な印象がある。短期的なキャピタル・ゲインを狙わず長期的な利益成長を望む場合には株価下落のタイミングで買いを入れるのも良いかもしれない。

BASEは中小事業者向けのECのロングテール市場で圧倒的な強さで拡大しており長期的な成長ストーリーは不変である。


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プロフィール

西村麻実 / MamiNishimura
株式会社クリプタクト
マーケットアナリスト 西村 麻美

新卒でメリルリンチ証券東京支店入社後コーネル大学経営大学院にMBA留学。
卒業後東京に戻りHSBCアセットマネージメントにて日本株アナリスト、年金運用、アライアンスバーンスタイン東京支店にてプロダクト・マネージャーとして勤務後フリーランスのコンサルタントを経て現職。


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