2020.11.19|BASE(4477)2020年12月期3Q決算コメント

決算ハイライトBASE / Settlement highlights of BASE

執筆:西村 麻美

株価
(2020/11/16)
時価総額 自己資本比率 ROE ROIC
11,700円 2,539億円 27.4% 24.41% 20.56%
PER
(実績)
PER
(予想)
PBR 配当利回り EV / EBITDA
N / A N / A 57.72倍 0.00% N / A


2020年12月期第3四半期決算

売上高59億円(前年同期比119.6%増⤴
営業利益11億円(同黒字転換)
3四半期純利益9.49億円(同黒字転換)


3Q決算単体
売上高23億円(前年同期比121.9%増⤴
営業利益5.3億円(同黒字転換)
3四半期純利益4.4億円(同黒字転換)

緊急事態宣言下の特需はなくなったが、BASE事業は3Qにも高水準で推移した。売上高は倍増、営業利益、四半期純利益も2Qに続き黒字を維持した好決算だった。BASE事業のGMV成長により、売上総利益は前年同四半期比+128.6%、しかしPAY事業の売上増大とともにBASE事業の売上構成比が低下したため、売上総利益率は2Qの62.9%から低下し60.2%となった。

BASE事業は新規開設ショップ数は前年同期を上回る水準で増加し、製造から商品発送までをサポートする外部サービスとの連携や、商品オプションAppsなどのより多くのファンに向けて商品を販売する機能などの拡張機能の強化やキャッシュフローの早期化等、継続利用ショップの成長を支援するサービスを拡充した。

累新規ショップ開設数は前年同期比+107%、計ショップ開設数は2020年9月に120万ショップを突破した。

その結果、2QのGMV(流通取引総額)は689億円(注文ベース)、632億円(決済ベース)(前年同期比124.4%増(注文ベース)、133.7%増(決済ベース)となった。売上高は53億円(前年同期比135.4%増)、セグメント利益は13億円(前年同期はセグメント損益▲1億円)となった。テイクレート(出店店舗からプラットフォームに払われる手数料比率)は前年同期比変わらずだが、2Qに比べて0.1pt低下の8.4%となった。

PAY事業では、オンライン決済サービス「PAY.JP」及びID決済サービス「PAY ID」を提供しており、3Q累計期間では登録加盟店数は堅調に推移し、オフライン事業を営む既存加盟店のGMVは依然低調に推移するもGMVは242億円(前年同期比42.7%増)となった。

売上高は6.3億円(前年同期比39.0%増)、セグメント損益は▲7,212万円(前年同期のセグメント損益は▲1億円)だった。

その他事業では、「BASE」を利用するネットショップ運営者等に対して事業資金を提供するサービス「YELL BANK」等を提供しており、利用者数は堅調に推移している。

売上高は1,940万円(前年同期比524.6%増)、セグメント損益は▲3,172万円(前年同期のセグメント損益は▲3,980万円)だった。

2020年10月に海外募集による新株式発行で124億円(払込みベース)を調達。2020年8月には国内大手銀行4行から総額45億円の借り入れ枠の確保と合わせて約170億円のファイナンスを実施した。調達した資金は広告宣伝費、運転資金、M&A及び業務提携に使う予定である。


2020年12月期予想

2020年12月期通期は従前見通しを据え置いた。

売上高75~81億円(前年比95.3~110.4%増⤴
営業利益0~5億円
当期利益▲5,500万~3億9,400万円

2020年11月12日より新TVCMをスタートし、販管費は通期ベースで前年比大幅増予定は変わらない。

2020年11月にクラウドファンディングサイト運営のキャンプファイヤーと資本業務提携を結んだと発表した。BASEを引き受け先としてキャンプファイヤーが第三者割当増資を実施した。しかし、調達金額は非公表。BASEを使ったECサイト事業者が新商品開発の際にCFで資金調達したり、CFで新商品を開発した事業者がBASEで新たに店舗を開設するといったビジネスを加速させるとの事。2021年上半期中には、「BASE」加盟店向けに「クラウドファンディングApp(仮称)」の開発・提供を予定している。

2020年11月13日に決算発表後、週明けの11月16日月曜日に株価は7%ほど下落している。BASE自体の成長が減速したとの事ではなくマザーズ市場の中の高バリュエーション銘柄が下落している為であると思われる


アナリストによる投資スタンス

株価バリュエーションは通期業績予想がレンジのある予想のため予想PER、EV/EBITDAの算出はできないが、PBRは57.17倍と高い。


プロフィール

株式会社クリプタクト
マーケットアナリスト 西村 麻美

新卒でメリルリンチ証券東京支店入社後コーネル大学経営大学院にMBA留学。
卒業後東京に戻りHSBCアセットマネージメントにて日本株アナリスト、年金運用、アライアンスバーンスタイン東京支店にてプロダクト・マネージャーとして勤務後フリーランスのコンサルタントを経て現職。


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