2021.05.06|インフォコム(4348)2021年3月期通期決算コメント

インフォコム(4348)2021年3月期通期決算コメント / financialreport4348-fy2021

執筆:西村 麻美

インフォコムの株価情報

株価
(2021/4/27)
時価総額 自己資本比率 ROE ROIC
2,851円 1,561億円 73.5% 16.2% 14.1%
PER
(実績)
PER
(予想)
PBR 配当利回り EV / EBITDA
24.87倍 23.31倍 3.85倍 1.30% 11.2倍


2021年3月期通期決算結果

インフォコムの2021年3月期通期決算の結果は
売上高680億円(前年比16.6%増⤴
営業利益108億円(同31.7%増⤴
当期純利益 62億円(同13.2%増⤴

増収増益の好決算だった。11期連続最高益を更新した。また、フリーキャッシュフローが大幅に増加した。前期比33.4%増の82.2億円となった。ITサービス・セグメントは減収減益だったものの、ネットビジネス・セグメントの大幅増収増益に助けられ全体としては増収増益を確保した。営業利益率は前期比1.82pt改善の15.88%だった。

セグメント別では、ネットビジネス・セグメントの売上高は前期比33.5%増の440.2億円、営業利益は同59.7%増の439.1億円、営業利益率は18.0%と前期から3.0pt改善した。「めちゃコミック」でのデータ分析をベースとした各施策(無料連載・独占先行配信・オリジナルコミック等)が奏功、外出自粛による需要増も加わり大幅増収となり、同サービス開始以来売上は初めて400億円を突破した。4Qに海賊版サイトの影響が顕在化したが影響は大きくなかった。100万部突破したコミックは一本、ドラマ化したコミックが二本あった。めちゃコミの累計ダウンロード数は450万超となった。

ITサービス・セグメントの売上高は前期比5.4%減の240.2億円、営業利益は同11.0%減の28.9億円、営業利益率は0.8pt低下の12.0%だった。売上高のうち、ヘルスケアは前期比10.0%減の97億円だった。上期のヘルスケア(病院向け)売上は、前期特需(改元・消費税増税対応)の反動減及びコロナ禍の影響を受けるも、下期は期末に向けて業績回復した。企業向けは営業活動の工夫等により、前年並みに着地した。

アジア域におけるヘルスケア・プロジェクトの進捗はインドネシアとフィリピンにおいて自社パッケージの販売を開始し、ヘルステック企業のHomage社との提携を結んだ。

投資額は前期比50.9%減の17.9億円だった。2020年3月期には韓国の電子コミック配信事業者及び介護人材紹介事業者を買収したために投資額が大きかったが、終わった期では大きな買収などはなかった。


2021年3月期通期予想

2022年3月期予想は

売上高770億円(前年比13.1%増⤴
営業利益120億円(同11.0%増⤴
当期利益73億円(同16.3%増⤴

上記業績予想の内訳はネットビジネス・セグメントで売上高520億円(前期比18.1%増)、営業利益90億円(同13.8%増)、営業利益率は17.3%、ITサービス・セグメントで売上高250億円(同4.0%増)、営業利益30.7億円(同6.2%増)、営業利益率12.3%の予定である。

今期予想の前提としてオリジナルコミック、韓国Webtoonなどのコンテンツ拡充による増収、データ活用の強化等により増収増益を予定している。

また、ITサービス・セグメントではヘルスケア事業を中心に下期に向けコロナの影響が漸減し増収増益を予定している。アジア域におけるヘルスケア・プロジェクトはインドネシアにおいてPACS(医用画像システム)展開、DI(薬剤情報システム)を中心とした事業創出を計画している。

投資計画は前期比53.4%増の24.7億円を予定している。うち10億円は本社移転コストである。

ヘルスケア事業については2020年10月より国内企業向け健康経営サポートサービス「WELSA」の販売の強化を予定している。具体的にはwebマーケティングを中心としたリード獲得を計画している。また、「WELSA」の機能強化(UI、セキュリティ、運用管理)もする予定である。


アナリストによる投資スタンス

本日(2021/4/27)決算発表であったが、好決算であり、今期予想も良かったのに関わらず株価は約3%下落した。株価バリュエーションは予想PERが23.31倍、PBRが3.85倍、EV/EBITDAが11.2倍と成長企業としては割安である。


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プロフィール

株式会社クリプタクト
マーケットアナリスト 西村 麻美

新卒でメリルリンチ証券東京支店入社後コーネル大学経営大学院にMBA留学。
卒業後東京に戻りHSBCアセットマネージメントにて日本株アナリスト、年金運用、アライアンスバーンスタイン東京支店にてプロダクト・マネージャーとして勤務後フリーランスのコンサルタントを経て現職。


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