2020.08.18|フィスコ(3807)業界:情報・通信業 2020年12月期2Q決算コメント

決算ハイライトフィスコ / Settlement highlights of FISCO

執筆:西村 麻美

株価
(2020/8/17)
時価総額 自己資本比率 ROE ROIC
133円 60億円 51% N/A N/A
PER
(実績)
PER
(予想)
PBR 配当利回り EV/EBITDA
214倍 492倍 4.46倍 2.26% 24.4倍

株式会社フィスコ2020年12月期 第2四半期決算短信はこちら


2020年12月期第2四半期 決算分析

■2020年12月期第2四半期決算
売上高 4.4億円 (前年比91.3%減⤵
営業利益 ▲9,600万円 (赤字に転落)
四半期純利益 2,700万円 (前年同期▲7.5億円)

大幅減収だったものの、連結子会社だったネクスグループを持分法適用会社に移行した事により売上が大幅減となったが、ネクスグループの株式の売却、またフィスココイン(FSCC)を売却した事により四半期損益は2,700万円を確保した。


■事業別の内訳

 ○情報サービス事業

売上 4.1億円 (前年比12.9%減⤵
セグメント利益 6,500万円 (同44.4%増⤴

 ○広告代理事業

売上 2,600万円 (前年比50.0%減⤵
セグメント損益 ▲200万円 (前年同期▲600万円)

 ○暗号資産

売上 400万円 (前年比71.4%減⤵
セグメント利益 400万円 (同50%増⤴

情報サービス事業のカテゴリーの企業調査レポートはコロナ禍で解約が増加した。しかし、大企業向け統合レポートやアニュアルレポートは第三四半期以降に売上の70%が下期に集中する傾向がある。

広告代理事業はオリンピック、パラリンピックの開催延期及びコロナにより新規案件の獲得が伸び悩んだ。

暗号資産事業に関しては持分法適用会社として営業外損益に業績が反映している。暗号資産の自己勘定投資を行っているが、トレーディングを縮小し、リスクを抑えて小さな利ザヤを積み重ねる運用の結果セグメント利益は改善した。


2020年12月期予想

■2020年12月期の会社発表の業績予想
売上高 12.4億円 (前年比78.5%減⤵
営業利益 1.5億円 (同126.6%減⤵)
当期利益 1200万円 (同101.8%減⤵)

第三四半期からは株式売却により、ネクスグループが持分法適用会社から除外される。株式売却、またフィスココインの売却により手元流動性は改善し、流動性比率が110%から156%に改善した。また、長期借入金の返済により自己資本率が36%から51%に改善し、財務リスクは低減された。しかし、本業の情報サービス事業はコロナの影響を受けて通期でも利益増は望めない。


アナリストによる投資スタンス

株価バリュエーションは利益の大幅減から予想PERが492倍、PBRが4.46倍、EV/EBITDAが24.4倍となっている。


過去のフィスコの決算ハイライト

・2020年12月期第1四半期


プロフィール

株式会社クリプタクト
マーケットアナリスト 西村 麻美

新卒でメリルリンチ証券東京支店入社後コーネル大学経営大学院にMBA留学。
卒業後東京に戻りHSBCアセットマネージメントにて日本株アナリスト、年金運用、アライアンスバーンスタイン東京支店にてプロダクト・マネージャーとして勤務後フリーランスのコンサルタントを経て現職。


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