2020.05.16|カプコン(9697) 業種:サービス業 テーマ:ゲーム

執筆:西村 麻美

株価
(2020/5/14)
時価総額 自己資本比率 ROE ROIC
3,415円 4,625億円 69.5% 16.0% 14.8%
PER
(実績)
PER
(予想)
PBR 配当利回り EV / EBITDA
22.85倍 25.7倍 4.6倍 1.3% 14.3倍

株式会社カプコン 2020年3月期 決算短信はこちら


2020年3月期 決算分析

■2020年3月期の決算
売上高815億円(前年比18.4%減⤵
営業利益228億円(前年比25.8%増⤴
当期利益159億円(同27.1%増⤴

減収増益だった。販売形態をパッケージ版からダウンロード版に転換した事により18.4%減収も「モンスターハンターワールド: アイスボーン」のヒットに加え、リピートタイトルにおいても利益率の高いデジタル販売の向上により営業利益率が9.87ptも改善し、過去最高益を更新した。

また、営業利益は7期連続の増益と絶好調の決算だった。

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大型新作タイトル「モンスターハンターワールド: アイスボーン」は500万本販売

旧作についても計画的な価格施策により「モンスターハンター:ワールド」は累計1550万本販売
「バイオハザードRE:2」は累計650万本販売。デジタル販売(ダウンロード販売)比率は前期比23.5ポイント増の76.8%

モバイルコンテンツでは「モンスターハンターライダーズ」が4月15日現在で500万ダウンロードを達成。

2020年3月期はマルチプラットフォーム化を進めるためにサブスクリプション(定額制)「アップルアーケード」に新作タイトルの供給を開始したり、eスポーツビジネスを軌道に乗せるために「ストリートファイターリーグ: Pro-JP operated by RAGE」を開催したほか、米国でも「Capcom Pro Tour」の世界決勝大会「CAPCOM CUP 2019」を実施するなど、新たな事業モデルの構築に向けて注力。


201年3月期 業績予測

■2021年3月期の決算予測
売上高850億円(前年比4.2%増⤴
営業利益255億円(同11.7%増⤴
当期利益180億円(同12.8%増

新型コロナウィルスの影響としてコンテンツ制作事業への影響、アミューズメント事業の営業再開目途がたたない等の不透明要素はあるものの、8期連続の増益を目指している。

過去最多の販売本数2800万本達成を目標としており、販売地域のグローバル化や柔軟な価格施策などデジタル戦略化を推進。大型新作の複数投入を予定しており、過年度投入の継続販売により達成可能としている。


アナリストによる投資スタンス

強気な業績予想の印象だが、実際のところアミューズメント事業は売上の11%を占めているものの、営業利益レベルでは赤字なので、赤字の拡大はあるものの、それを上回るデジタルコンテンツの伸びを予想していると思われる。新作投入の遅れがリスク要素になるが、バリュエーション的に割高でない限り強気でいてよい銘柄との印象がある。


プロフィール

株式会社クリプタクト
マーケットアナリスト 西村 麻美

新卒でメリルリンチ証券東京支店入社後コーネル大学経営大学院にMBA留学。
卒業後東京に戻りHSBCアセットマネージメントにて日本株アナリスト、年金運用、アライアンスバーンスタイン東京支店にてプロダクト・マネージャーとして勤務後フリーランスのコンサルタントを経て現職。


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