2020.05.12|村田製作所(6981)業種:電気機器 テーマ:5G

執筆:西村 麻美

株価
(2020/5/14)
時価総額 自己資本比率 ROE ROIC
6,108円 4.13兆円 75.3% 11.1% 16.1%
PER
(実績)
PER
(予想)
PBR 配当利回り EV / EBITDA
21.3倍 27.5倍 2.3倍 1.8% 19.7倍

株式会社村田製作所2020年3月期 決算短信はこちら


会社概要

村田製作所は5G銘柄として注目されており、5G対応スマホ向け需要、5G基地局向け需要が見込まれる。樹脂多層基板「メトロサーク」は、部品点数が大幅に増える5Gスマホの省スペース化に役立つとして注目されている。

また、5G基地局向けでは、FPGA(プログラミングできるLSI)などの中央演算処理装置(CPU)用の小型DC(直流)/DCコンバーター「モノブロック」を製品化している。


2020年3月期 決算分析

■2020年3月期の決算
売上高1兆5,340億円(前年比2.6%減⤵
営業利益2,532億円(同5.1%減)
当期利益1,830億円(同11.6%減⤵)
通期為替レートドル/円=108.75

売上高は、基地局向けやカーエレクトロニクス向けで積層セラミックコンデンサが増加したものの、スマートフォン向けで樹脂多層基板やリチウムイオン二次電池、積層セラミックコンデンサが減少。

また、コストダウン努力による増益要因はあったものの、工場の操業度低下や製品価格の値下がり、減価償却費の増加に加え、新型コロナウイルスの感染拡大による当社海外生産拠点の稼働停止などにより減益。


2021年3月期 決算予測

■2021年3月期の会社発表の業績予想
売上高1兆4,300億円(前年比6.8%減⤵
営業利益2,100億円(同17.1%減⤵)
当期利益1,500億円(同18%減⤵)
通期為替レートドル/円=107.00

今期の部品需要予測は消費者心理の悪化によりスマートフォンは前年比マイナス10%の12.4億台を予想

PCは消費者心理悪化も、テレワークや巣ごもりによる需要増加も見込まれることから、前年比マイナス1%の予想。自動車メーカーの減産や消費者の買い控えにより、自動車は前年比マイナス20%を予想

なお、為替感応度は対ドルで1円の変動により営業利益は年45億円の変動になる。
業績予想の前提として新型コロナウイルスの影響による電子部品需要の落ち込みにより、前年比減収を予想。

また、 原価低減の取り組みを進めるものの、製品価格の値下がり、設備投資による減価償却費の増加などにより前年比減益を計画。


アナリストによる投資スタンス

4月30日の決算発表後、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が3.7%下落したことを背景に、半導体・デバイス関連全般への売りと利益確定の動きで株価は下落した。
しかし、厳しい環境下でも高い収益をあげられる経営力の高さと5G関連の底堅い需要から株価下落時には買いを入れても良い銘柄と思われる。


プロフィール

株式会社クリプタクト
マーケットアナリスト 西村 麻美

新卒でメリルリンチ証券東京支店入社後コーネル大学経営大学院にMBA留学。
卒業後東京に戻りHSBCアセットマネージメントにて日本株アナリスト、年金運用、アライアンスバーンスタイン東京支店にてプロダクト・マネージャーとして勤務後フリーランスのコンサルタントを経て現職。


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